『TV出演』6月25日(木)PM8時から

NHK-BSプレミアム「美と若さの新常識~カラダのヒミツ~」に院長が出演します。テーマは「骨質」、骨の健康にも意識した生活習慣の改善などについて解説しました。

骨の強さは骨量と骨質で規定されます。特に、生活習慣病(糖尿病、高脂血症、高血圧症、慢性腎臓病など)の患者さんでは骨密度だけではなく骨質が重要です。また、骨折を予防するためには骨の強度だけではなく、筋肉量・運動が大切です。

一度の骨折がその後の人生に大きく影響してしまうものです。特に、高齢者では大腿骨の骨折を起こすと、その後もとの運動能力に戻れず要介護や寝たきりになってしまうケースも多いです。

骨粗鬆症の大きな原因は、加齢・閉経・遺伝子です。これらは自分では制御できないものなので、いくら健康に自信がある人でも「骨粗鬆症になる人はなる」と言えます。ここに生活習慣病や生活習慣の乱れが加わると、骨粗鬆症のリスクが上昇することになります。

骨は体を支えるという働きだけでなく、実は様々なホルモンを分泌して全身の代謝を調節している可能性が報告されています。すなわち、骨の健康を維持することが全身の健康状態によい影響があると考えられます。骨ってすごいですね。

当院では、①世界的ゴールドスタンダードである骨密度測定法(DXA法)による骨密度、②骨質(構造指標)の評価に加えて、③体組成測定による筋肉量などの評価、④WHOが作成した質問票FRAXによる将来の骨折リスク、⑤骨代謝マーカーなどを、⑥専門医が総合的に判断することにより、個々に合わせた指導と治療方針の決定を行っています。

皆様の健康寿命延伸を目指して、これからも皆さんと一緒に努力を積み重ねていきたいと思います。

リモート出演中の風景です。
実はリモートで出演者と会話をしてますが、TVにはカメラで撮った映像と音声も使われるそうです。