人生を太く生きるために必要なものってなんでしょう?

日本人の寿命は延び続けていますね。しかし、最近は単なる長寿ではなく健康長寿ということが重要になってきていると思います。『長生き』を目指す時代から『太生き』の時代へ。

みなさんと一緒に健康寿命を延ばすために、毎日一歩一歩、歩みを進めていきたいと願っています。

さて、人生を太く生きるために必要なリソース6つ、何があるか分かりますか?

1つ目はヒト

やはりヒトとヒトのつながりって人生を豊かにしてくれますよね。今回の講演会もヒトを健康に生かすために、連携を活かして地域を元気にさせるという趣旨ですが、一人でできないことも皆であれば大きなことを成し遂げることができますね。

早くいくなら一人で、遠くに行きたいなら皆で。

2つ目はモノ

骨粗鬆症診療にとって欠かせないのが骨密度測定機器DXAです。DXAはX線を使って骨密度を測定できる、骨粗鬆症診療のゴールド・スタンダードです。しかし、どこにでもある機器ではないため、DXAの共同利用が必要になってきます。出雲市ではコツコツネットという地域で取り組む骨粗鬆症ネットワーク、DXA共同使用に取り組んでいますが、当院もDXAによる骨密度測定、診療知識(薬剤選択、マネジメント、栄養指導など)の共有をさせていただいています。

3つ目はカネ

健康を維持するために必要なお金もあると思います。もちろんお金をかけずに取り組める運動などの生活習慣もありますが、人生を豊かにする&健康寿命を延ばすために必要な経費も必要なのが現実ですね。しかし、残念ながら金銭的な理由で診療が継続できずに骨折⇒寝たきりというケースがあるのも実情です。骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折をして寝たきりになってしまうと、費用が1800万円にもなるとも言われています。治療が継続できなかったために、生活の質が下がり、生活のための費用が増えてしまうという。。。こういうことは避けたいですね。

骨粗鬆症治療薬も増えてきています。ジェネリック、費用対効果という考え方もでてきています。患者さんには主治医の先生と相談しながら治療を継続していただきたいですし、私もかかりつけ医の先生方に知識の共有をしていきたいと思います。

4つ目は時間

例えば患者さんに運動を勧めると、「頭ではわかっているんですが時間が。。。」と言われることもしばしばあります。「仕事が。。。」という患者さんもおられますが、仕事をリタイヤした後に不健康な体が残る人生で良いでしょうか?もちろん、NOですよね。仕事に自分の健康のための時間を搾取されてはいけません。

運動というと1時間とはまとまった時間をイメージするかもしれませんが、これまで運動習慣がなかったかたは5分、10分からでもよいので兎に角まずは始めることが大切ですね。

兎に角まずは行動!

5つ目は情報

このブログを見ていただいている方は、すでに情報の重要性は理解されていると思います。健康を維持するためには、正しい知識を持つことが大切です。世の中には情報があふれていますが、取捨選択が必要です。○○で激やせ、△△で痛みゼロ、食事制限はなしでも体重が10㎏減とか。すべてではないとしても、健康を維持するためには必ず努力が必要です。基本、健康にはコツコツ努力の毎日の積み重ねが大切です。基本を忘れずに、情報収集したいですね。

6つ目は健康

健康であるからこそ、人生を太く生きられる。失って初めて健康の大切さに気付く、そんなことになる前に、いつまでも太生き生活ができるように、健康生活を始めよう!