動脈硬化症

動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが付着して血管が狭く硬くなり、血液の流れが滞る状態のことです。
動脈硬化の原因には、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)、高血圧症、内臓肥満、喫煙、加齢、遺伝などがあります。
動脈硬化症の治療にはこれらリスク因子の包括的な管理が重要であり、総合的な知識と判断能力が求められます。血管は全身にあるため、動脈硬化が起こった部位により症状が異なります。

例えば、心臓の血管に動脈硬化がおこれば狭心症や心筋梗塞、脳の血管におこれば脳梗塞や脳卒中、大動脈におこれば大動脈瘤という即命に係わる病気を起こすことになります。
動脈硬化症による血管疾患はいうまでもなく生命予後に悪影響を与えますが、要介護や寝たきりの原因としても重要であることが知られています。

動脈硬化を進行させないためには?
まずは動脈硬化のリスクになる糖尿病、高脂血症、高血圧症などの治療が重要です。
もちろん禁煙は必須です。
糖尿病や高脂血症、高血圧症などの治療はそれぞれ年齢やリスク因子、治療薬などにより治療目標値が異なります。
例えば、高LDLコレステロール血症の治療目標ですが、高リスクの患者では120 mg/dL未満となりますが、低リスクの患者では160 mg/dl未満であり、個々に合わせて治療をする必要があります(テーラーメイドメディスン)。 したがって、いかにリスクを正確に評価し、治療目標をきちんと設定したうえで適切な治療を行わなければ、動脈硬化を予防することはでません。
逆に、リスク評価が不十分であれば不必要な患者様に投薬を行うという事態にもなりかねません。
そのためには、専門的な知識と常に最新情報をアップデートすることが重要となります。
どのような検査で動脈硬化の評価をしますか?
リスク因子になる糖尿病や高脂血症、高血圧症、内臓肥満の評価のために、これらに関連した検査が必要になります。
また、血管の評価を行うために脈波伝播速度検査やエコーを行い、血管の弾力性(血管年齢)や血管壁の肥厚を評価します。
必要性に応じてMRIや血管造影検査を進めていくことになります。
当院の目指す動脈硬化症診療
当院は、山陰唯一の動脈硬化専門医・指導医による診療をうけることができるクリニックです。
これまでの島根県での診療で培ってきた知識と経験をもとに、脈波伝播速度検査やエコー検査を用いて包括的な質の高い診療を行います。
また、当院では飲み薬だけでなく注射薬によるコレステロール管理を行うことが可能です。  

動脈硬化症治療のためには各リスク因子の管理が重要ですが、年々各学会のガイドラインが更新されており、専門的な知識のアップデートが必要です。
動脈硬化の研究も日進月歩で進んでいるため、専門的知識がなければ現在患者様が受けておられる治療法が不十分となったり、場合によっては不適切ということにもなりかねません。
当院では、質の高い動脈硬化症診療を通じて、狭心症・心筋梗塞や脳卒中などの血管疾患を予防することにより、患者様の活き活きとした生涯をサポートしていきたいと考えています。