【開院一周年を迎えて】生活習慣病・運動器内科という考え方

こんちには。院長の金沢一平です。

感謝

2020年4月15日に開院し、はや1年になりました。来院していただいた患者さん、当院をご紹介いただいた方々、運営をサポートしていただいている関係者の皆さま、クリニックスタッフと多くの方々に支えられて無事に一周年を迎えることができました。感謝申し上げます。

コロナ禍の中ではありますが、おかげさまで患者IDも1,000近くまで増え、順調なスタートが切れました。皆さまの健康・健康寿命を預かる身として、2年目に向けて改めて気合を入れ直しているところです。

健康寿命の敵は何なのかご存じでしょうか?

内閣府が要介護になる原因を報告していますが、もっとも多いのが運動器の障害36.5%(転倒・骨折、高齢による衰弱、関節疾患)、次に血管障害22.5%(脳血管疾患、心疾患、糖尿病)が続きます(平成29年版高齢社会白書より)。その次が認知症18.7%です。認知症にも血管障害や運動器障害は関わりますので、いかに運動器と血管を守って自立した生活を送ることが健康寿命延伸にとって大切か、ご理解いただけると思います。

糖尿病や脂質異常症を含む生活習慣病、骨粗しょう症を代表とする運動器疾患は普段は無症状です。しかし、合併症を起こすと一気に日常生活が危ぶまれる万病の元となる病気です。まるで穏やかな清流を楽しく泳いでいるつもりであったとしても、突然滝つぼに落とされてしまうのです。

「今まで健診で血糖が引っ掛かっていたけど症状がなかったので、それほど深刻に思ってませんでした。でも、今年の検診では必ず受診するように言われたので来てみました。」という糖尿病患者さん。「重たいものを持った時に背中に痛みが走り、なかなか収まりません。」という骨粗鬆症患者さん。生活習慣病、骨粗しょう症の治療は早ければ早いほど治療効果は高いものです。症状がないうちからしっかり治療に取り組み、いつまでも自立した生活を送りたいものですね。

当院では、『あなたの健康寿命を守りたい』を合言葉に、皆さまと一緒に明るい未来を作りたいと願い、診療を行っています。公式LINEでは予約調整だけでなく、病気に関する最新情報を受け取ったり、医師とのコミュニケーションもできますので、お気軽にお声がけください。

また、2年目の年も島根県だけでなく全国の医療従事者を対象とした講演活動、コンサルト業務を充実させていきたいと考えています。

本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。